相談内容
遺言者の妻は、公正証書遺言の普通の遺言書の作成を検討していたが、ある日曜日の朝、急遽、遺言者の容体が急変したと私に連絡があった。
推定相続人は、兄弟姉妹やその子ども等合わせて最低15名以上とかなり多かったため、通常の相続では相続人同士の話し合いがまとまりにくく複雑になることは容易に想定され、遺言書で確定させておく必要性は非常に高かった。
私もこういったケースは初めてだったものの、学習で得ていた知識や六法を参考にし、「死亡危急者遺言」という特別の遺言書で可能だろうと判断した。これは地方の県では年間1件あるかないか程度とも聞くような、非常に珍しいタイプの遺言書だったが、遺言者に死の危険が迫っている状況と聞いて、とにかくやるしかないという感覚だった。
解決
行政書士の私は早急に調査の上、その日の午前中に死亡危急者遺言という特別の遺言書を作成することを依頼者に伝え、すぐに証人2名を探した。
私が依頼者たる妻のご自宅に到着すると、遺言者たる夫はご自宅で寝たきりの状態で、他の人が話すことは何とか理解し、かすれ声でほんのわずかな返事ができる程度だった。
協力者の行政書士で証人の1人となってくれた知人が、様子を証拠として動画撮影する中、遺言者の妻から伝え聞いた内容をがその場で遺言書として書面化した。その遺言書は、他の1名の証人も聞き、また遺言者と話してもらいながら、寝たきりの遺言者に読み上げ、確認してもらった。
その数時間後、遺言者は亡くなられた。
私も、この遺言書が有効に仕上がったか不安も多かったが、家庭裁判所へ申告し、加えて陳述書も書いて提出したところ、見事、遺言書として認容の確認が下された。
現在、この遺言書をもとに、相続手続きを進め始めているところである。
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