香典返しの金額相場や選び方、挨拶状の例文も紹介
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本記事の内容は、原則、記事執筆日(2023年2月14日)時点の法令・制度等に基づき作成されています。最新の法令等につきましては、弁護士や司法書士、行政書士、税理士などの専門家等にご確認ください。なお、万が一記事により損害が生じた場合、弊社は一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。
香典をいただいた方に対しては香典返しをするのが一般的です。 この記事では、香典返しについてわかりやすく説明します。 是非、参考にしてください。
香典返しとは?
香典返しとは、香典を受けた返礼に品物をおくることや、その品物のことをいいます。 「こうでんがえし」と読みます。 頭に「お」を付けて、「お香典返し」と言われることもあります。 なお、香典とは、死者の霊前に供える香(線香)に代わる金銭のことをいいます。
「香典」は古くは「香奠」と書き、「奠」には「供える」と意味があります。 つまり、「香奠」とは、元々は、死者の霊前に供える香(線香)のことだったのです。 現在では、香が金銭となり、また、霊前に供えるのではなく葬儀、通夜または告別式の際などに遺族などに手渡されるようになりました。
香典返しの時期
香典返しの時期は、忌明け後が適切です。 香典返しは、弔事が済んだことの報告を兼ねるためです。
しかし、地域によっては、香典を受け取ったその場で香典返しをする「即日返し」(当日返し)が一般的な場合もあります。 香典返しの時期についてのその地域の慣習については、葬儀社に確認するとよいでしょう。
忌明けの時期は、宗教および宗派によって異なります。 仏式の場合は、亡くなった日を1日目として、49日目に四十九日法要(七七日忌)を行い、これが済んだら忌明けとすることが一般的です。 ただし、地域、宗派および状況によって、三十五日法要(五七日忌)を行い、これが済んだら忌明けとすることもあります。
具体的には、四十九日にすると忌中が3か月に及ぶ場合に三十五日にする地域・宗派があります。 四十九日と三十五日のどちらの日に忌明け法要を行うべきか分からない場合は、菩提寺の住職に確認するとよいでしょう。 神式の場合は、亡くなった日を1日目として50日目に五十日祭を行い、これが済んだら忌明けとなります。 キリスト教の場合は忌明けという概念はありませんが、プロテスタントでは亡くなった1か月後に召天記念式が、カトリックでは30日後に追悼ミサが行われるため、これが終わってから香典返しをするのが適切でしょう。
香典返しの金額の相場
香典返しの相場は、いただいた香典の額によって異なります。一般的には半額、または3分の1などの目安があります。
半返し(半分返し)
香典返しの金額の相場は、受け取った香典の半分程度を返す「半返し(半分返し)」が一般的です。例えば、受け取った香典が1万円だった場合は5,000円相当の商品を、香典返しとしてお返しすれば良いということになります。
半返しの由来については諸説あります。
葬儀は、葬儀を終えた後にその費用を支払います。昔は、参列者から受け取った香典の半分程度の金額が、手元に残ったそうです。その残った分を、お世話になった人にお返ししたり、菩提寺に寄進したりする人が増えたため、半返しが定着したという説もあります。
3分の1返し
地域によっては3分の1返しが一般的なところもあります。
故人がその一家の働き手だった場合や、故人の家族に未成年の子どもがいる場合など、家族を失うことで喪家の生活が経済的に困窮する場合もあります。こうした遺族への配慮から「香典を今後の生活に役立ててください」ということもあったようです。
葬儀にはそれぞれの地域に特有の慣習やしきたりが今なお大切にされていることも多々あります。迷ったときは菩提寺や葬儀社、また地域の高齢者に相談してみましょう。
香典が高額な場合
一方、親族や故人と近しい人から高額の香典をいただくことがあります。この場合は、必ずしも「半返し(半分返し)」にこだわる必要はありません。
特に、親族からの香典には、葬儀費用の一部に充ててほしいという意味が込められている場合もあります。故人との関係や日ごろの付き合いなども考えたうえで、お返しをしましょう。
香典はもともと、「大切な家族が亡くなって、急な葬儀で大変でしょうから、少しでもお力になれれば」という相互扶助の考え方によって生まれた慣習です。
香典返しで重要なのは、香典をいただいた相手に、無事葬儀を終えられた報告や、参列してくれたことへの感謝の気持ちを伝えることです。
そのため、親族や故人と近しい人から高額の香典をいただいた場合は、無理をせず、3分の1~4分の1程度のお返しでも、失礼には当たらないとされています。
当日返しの場合の、香典返しの相場
香典返しは本来、四十九日法要を終えてから行うものでしたが、近年では、通夜や葬儀・告別式当日、また初七日法要の際に「当日返し」する場合も増えています。
ただし、当日返しを行う場合は、いただく香典の金額がわからないので、香典の金額に関わらず、一律の品物をお返しすることになります。
当日返しの金額は、2,000円~3,000円程度の品物を用意しておけば、5,000円の香典をいただいた場合、半返しをしたことになります。
しかし、1万円以上の香典をいただいた場合などは、四十九日法要後に改めて香典返しの品を送り、半返し程度の金額に調整するのが一般的です。
香典返しに適した物
香典返しでよく贈られる品物には、どのようなものがあるでしょうか。
お葬式はおめでたいものではないので、相手に不幸が及ぶことがないように後に残らない「消え物」や、白装束で仏の世界に旅立つということから「白い物」が好ましいとされてきました。
そのため、香典返しの定番の品物には、お茶やコーヒー、紅茶などの飲み物、菓子や砂糖、乾物などの食べ物、タオルやシーツ、毛布などの衣類が選ばれます。そのほかにも石鹸や洗剤、陶器なども贈られることがあります。
最近は、カタログギフトを選ぶ人が増えているようです。 カタログギフトなら送り先の方が品物を選ぶことができるので、送り先にとって不要な物を贈ってしまうおそれがありません。
高額の香典をもらった場合は香典返しも高額になりますが、その場合の香典返しは、商品券、ギフト券、ギフトカードでもよいでしょう。 ただし、高齢の方などには、商品券などによる香典返しを失礼であると感じる人もいるので、送り先の方がどのように感じるか注意して決めましょう。
香典返しの注意点
熨斗(のし)はつけない
香典返しに熨斗(のし)を付けてはなりません。 熨斗は祝い等の進物に添えるものであり、弔事には不適切だからです。
水引
香典返しの包装は、本来、返礼品に紙を掛けてその上に水引を結びますが、現在は、水引が印刷された紙を品物に掛けるだけものが主流です。 このように水引が印刷された紙のことを「掛け紙」といいます。 水引の結び方には、主に、蝶結び(花結び)、結び切り、あわじ結び(あわび結び)の3つの種類がありますが、香典返しには、通常、結び切りが使われます。 結び切りとは、下の図のように、本結び(堅結び、真結び)で結んだ紐の2つの端を放したままにしておく結び方のことです。
香典返しの水引の色は、上の図のような白と黒のものが一般的ですが、西日本や北陸地方の一部の地域では、白と黄のものが使われることもあります。 仏式では蓮が描かれている掛け紙を用いることが一般的ですが、蓮の絵が無くても構いません。 仏式以外の場合は、蓮の絵が無いものを用います。
水引の上に書く表書きには、香典返しの場合、通常、「志」と書きます。 西日本には「満中陰志」と書く慣習のある地域もあり、中国地方、四国、九州には「茶の子」と書く慣習のある地域もあります。 「忌明志」と書く地域もあります。 また、仏式以外(神式、キリスト教式など)の場合は、「偲び草」と書くのが一般的です。 故人の地域の慣習が分からなければ葬儀社に確認するとよいでしょう。
名入れ
また、水引の下には、送り主の名前を書きます。 通常は、「佐藤家」のように、「名字」+「家」と書きますが、名字だけでも構いませんし、フルネームでも構いません。
包装
包装の仕方については、内掛けと外掛けがあります。 内掛けとは包装紙の内側に水引付きの紙を掛ける方法で、外掛けとは包装紙の外側に水引付きの紙を掛ける方法です。 送付する場合は内掛け、手渡しする場合は外掛けが一般的です。
香典返しの挨拶状の例文
香典返しには挨拶状を添えるのが一般的です。 以下に例文を掲載しますので参考にしてください。
拝啓
先般○○永眠の際は ご多忙にもかかわらず ご弔問並びにお供物を頂きまして 誠に有り難く厚くお礼申し上げます
お蔭をもちまして 滞りなく法要を相営みました
つきましては 供養のしるしまでにささやかではございますが 心ばかりの品をお届け致しました どうぞお納めくださいますようお願い申し上げます
略儀ながら書中をもって謹んでご挨拶申し上げます
敬具
令和○○年○○月 喪主名
まとめ
以上、香典返しについて説明しました。
身近な方が亡くなると、葬儀関連の手続きだけでなく、役所や相続関連の手続きも必要で多忙を極めます。
相続手続きは専門家に依頼することを選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
相続費用見積ガイドは無料で費用の見積もりを取り寄せることができます。是非ご検討ください。
本記事の内容は、原則、記事執筆日(2023年2月14日)時点の法令・制度等に基づき作成されています。最新の法令等につきましては、弁護士や司法書士、行政書士、税理士などの専門家等にご確認ください。なお、万が一記事により損害が生じた場合、弊社は一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。
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